働くことは当たり前ではなかった
私は最初から障害福祉の仕事をしていたわけではありません。
以前は接客業をはじめ、さまざまな仕事を経験してきました。
その中で感じていたのは、「働く」ということの難しさです。
子どもの頃は、大人になれば働くのが当たり前だと思っていました。
けれど実際に社会に出てみると、働くことは決して当たり前ではありませんでした。
仕事を覚えること。
人間関係を築くこと。
失敗しながらも続けること。
それは想像していた以上にエネルギーが必要でした。
そして世の中には、さらに大きな壁と向き合いながら働こうとしている人たちがいます。
障害がある人。
病気を抱えている人。
生きづらさを感じながら社会と向き合っている人。
私はそうした人たちと出会う中で、「働くこと」は能力だけで決まるものではないと感じるようになりました。
環境や理解者との出会い。
自分を認めてくれる場所。
ほんの少しのきっかけが、その人の未来を大きく変えることもあります。
だから私は、働くことに悩む人たちを支える障害福祉の世界に少しずつ惹かれていったのです。
障害福祉の世界との出会い
障害福祉の世界に関わるようになって、私の考え方は大きく変わりました。
最初はもちろん「支援する側」として関わるつもりでした。
しかし実際には、利用者さんから学ぶことの方が多かったように感じます。
困難があっても前を向く姿。
できないことより、できることに目を向ける姿勢。
自分のペースで成長していく力。
その一つひとつに驚き、励まされました。
支援する側が支えられることもある
支援員という立場で働いていると、「支援する人」と「支援される人」という関係で見られることがあります。
もちろん制度上はその立場があります。
しかし私自身は、その線引きだけで人と関わりたくなかった。
一人の人として相手と向き合うこと。
その人の話を聞くこと。
一緒に悩み、一緒に喜ぶこと。
そんな関わりを大切にしてきました。
だからこそ、利用者さんから教わることもたくさんあります。
前向きな言葉に励まされたこと。
困難の中でも諦めずに進む姿に勇気をもらったこと。
小さな成長を一緒に喜んだこと。
気づけば私自身も、多くの人に支えられていました。
支援とは一方通行ではなく、人と人との関わりの中で生まれるものなのかもしれません。
障害福祉の仕事に惹かれた理由の一つも、そんな温かい関係性にあります。

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