
接客の仕事は好きだった
私は接客業が大好きでした。お客様と会話をして喜んでもらうこと、一瞬の笑顔を共有することに大きなやりがいを感じていました。
しかし、接客業は出会いが一瞬で終わってしまうことが多いんです。「この人はどんな人生を歩んできたんだろう」「もっと深く関わりたい」と思っても、立場上それ以上の関係を持つことが難しかったんです。
障害福祉という選択肢を知る
そんな時、接客業を辞めて新たな道を模索していた私に、「介護の仕事」という選択肢が浮かびました。
当時、田舎に住む祖母が庭で倒れたことをきっかけに、ケアマネージャーの支援を受けることになり、福祉の世界を初めて身近に感じました。ただ、その時は高齢者介護の現場に強く惹かれたものの、私にはできる自信がありませんでした。日々のケアを通して、本当に誰かの人生を支えたいという思いが強くなる一方で、私の感受性の強さが逆に負担になってしまうこともありました。
そこで、私は別の形で誰かを支える方法があるはずだと気づき、就労移行支援事業所という道を選びました。そこなら、一人ひとりのペースに寄り添いながら、働くことを支えることができるかもしれない。。
実際に飛び込んでみて感じたこと
就労移行支援事業所で働き始めて、私が最初に驚いたのは、利用されている方々の多様さでした。
知的障害のある方、精神障害のある方、身体障害のある方。
抱えている悩みも、得意なことも、目指している未来も一人ひとり違います。
資格取得を目標にしている人。
就職を目指して訓練に取り組んでいる人。
生活リズムを整えることから始めている人。
同じ事業所の中にいても、それぞれが違う目標に向かって歩んでいました。
私はその光景に、とても感動したことを今でも覚えています。
年齢も、性格も、障害特性も違う人たちが、同じ場所で学び、お互いに関わりながら前に進んでいる。
時には励まし合い、時には悩みを共有しながら、それぞれのペースで成長していく姿がありました。
それまでの私は、「支援する側」と「支援される側」という関係をどこかでイメージしていたのかもしれません。
しかし実際の現場は違いました。
そこには一方的な支援ではなく、人と人とのつながりがありました。
私自身も利用者さんとの関わりを通して多くのことを学び、支えられてきました。
この仕事の魅力は、誰かを支えることだけではありません。
一人ひとりの人生に触れながら、自分自身も成長していけること。
それこそが、私が障害福祉の仕事に惹かれ続けている理由の一つです。

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