私自身、「助けて」が苦手な人でした
実は私自身、人に頼ることが苦手な人間でした。
母子家庭でありながら母親はうつ、同居していた祖母も健常ではなかった。
なので小さい頃から、
「自分のことは自分で何とかしなければいけない」
と思っていました。
困ったことがあっても一人で考える。
周りには頼れない、悩みがあっても自分で解決しようとする。
誰かに相談するより、まず自分で何とかしようとしていたのです。
だからこそ、「助けて」と言えない人の気持ちはよくわかります。
支援員になって気づいたこと
支援員として働き始めてから感じたことがあります。
精神障害のある方の中には、とても真面目な方が多いということです。
責任感が強い。
周りに迷惑をかけたくない。
自分で何とかしなければと思っている。
他人からのささいな言葉がとげのように突き刺さる。。
だからこそ、苦しくなっても相談できないことがあります。
限界まで頑張ってしまうことがあります。
そして気づいた時には、心も体も疲れ切ってしまっていることがあります。
私はそんな場面を何度も見てきました。
就労移行支援に来ることも「助けて」の一つ
でも私は思うのです。
就労移行支援に来られること自体が、大きな「助けて」なのではないかと。
働きたい。
生活を安定させたい。
自分を変えたい。
そんな思いを持ちながら、勇気を出して相談に来られています。
新しい場所へ行くことも勇気がいります。
自分の悩みを話すことも勇気がいります。
それでも一歩を踏み出したということは、
「一人では難しいから力を貸してほしい」
という大切な意思表示なのだと思います。
一人で抱え込まなくていい
就職活動でも就職後でも、生きている限り悩みは必ず出てきます。
体調のこと。
仕事のこと。
人間関係のこと。
そんな時に大切なのは、一人で抱え込まないことです。
相談したからといって、すぐに問題が解決するとは限りません。
でも、自分の気持ちを言葉にするだけで少し楽になることがあります。
そして周りは初めて手を差し伸べることができます。
困っていることが見えなければ、支援することもできません。
だから私は、相談することは弱さではなく、大切な力だと思っています。
「助けて」は弱さではなく強さ
昔の私は、「助けて」と言うことは弱いことだと思っていました。時代的にもそうでしたよね。
でも今は違います。
本当に強い人は、自分が苦しい時に助けを求めることができます。
一人で抱え込まない。
信頼できる人を頼る。
必要な時に相談する。
それは長く働き続けるためにも、とても大切な力です。
就職が決まる方を見ていても、困った時に相談できる人ほど長く働き続けられているように感じます。
だから私はこれからも利用者さんに伝えたいと思います。
「困った時は一人で抱え込まなくていいですよ」
「助けてと言えることも、大切な力ですよ」
と。


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