「働くための訓練」と聞いて思い浮かべるもの
就労移行支援についてお話しすると、
「どんな訓練をしているんですか?」
と聞かれることがあります。
訓練と聞くと、資格取得やパソコンの勉強をイメージする方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切な訓練の一つです。
でも実際には、それだけではありません。
働くために必要な力は、人によって違います。
だから就労移行支援で行う訓練も、一人ひとり違うのです。
パソコンや資格の勉強
就職に向けて、パソコンスキルの習得や資格取得を目指す方はたくさんいます。
WordやExcelの練習をしたり、宅建や税理士などの資格取得を目指したり。今はAIやプログラミングな
どのIT系もすごく人気があります。
事務職を希望する方には特に人気があるジャンルかもしれません。
私が働き始めた頃は、
「支援員はこうした勉強を教える仕事なんだろうな」
と思っていました。
でも実際に現場で働いてみると、それだけではないことに気づきました。
生活リズムを整えることも大切な訓練
働くためには、毎日決まった時間に起きることが必要になります。夜更かしも要注意です!
当たり前のように思えるかもしれません。
でも、体調や障害特性によって、それが難しい方もいます。
人の目が気になり、外出できない方もいらっしゃいます。
だからまずは安定して通所すること。
決まった時間に来ること。
それ自体が大切な訓練になります。最近では在宅での訓練も増えてきていますね。
利用者さんの中には、
「毎日通えるようになったことが自信につながった」
と話される方もいます。
コミュニケーションも大切な力
働く上で欠かせないのが、人との関わりです。
挨拶をすること。
報告や相談をすること。
困った時に助けを求めること。
これらも立派な訓練です。
私自身、利用者さんが少しずつ自分の気持ちを話せるようになったり、相談できるようになったりする姿をたくさん見てきました。
そうした変化も、就職につながる大切な成長だと感じています。
訓練の内容は人それぞれ
就労移行支援には決まった正解がありません。
資格取得を目指す人。
生活リズムを整えたい人。
人と話すことに慣れたい人。
就職への不安を減らしたい人。
目標も課題も一人ひとり違います。
だから訓練内容も違います。
私はそれが就労移行支援の大きな特徴だと思っています。
その人に合ったペースで、その人に必要な力を身につけていく。
就労移行支援は、そんな場所です。
次回は、就労移行支援を利用するのはどんな人たちなのかについてお話ししたいと思います。


コメント