就労移行支援を利用するまで
就労移行支援を利用しようと考えた時、多くの方がまず見学から始めます。
実際には1か所だけでなく、複数の事業所を見学される方も少なくありません。
気になる事業所があれば体験利用を行い、自分に合う環境かどうかを確認していきます。
就労移行支援事業所には、それぞれ特色があります。
ITスキルに力を入れている事業所。
資格取得をサポートしている事業所。
在宅訓練に対応している事業所。
作業系の訓練を中心に行う事業所。
最近ではIT系の訓練に力を入れている事業所も増えているように感じます。
また、事業所を選ぶ際には訓練内容だけでなく、通いやすさも大切です。
駅から近いか。
昼食の提供はあるか。
事業所の雰囲気は自分に合っているか。
アットホームな雰囲気が好きな方もいれば、静かな環境で集中したい方もいます。
見学にはご家族と来られる方もいますし、相談支援専門員や支援員と一緒に来られる方もいます。
まずは実際に見て、自分に合う場所を探すことから始まります。
利用開始から訓練まで
利用が始まると、まずはオリエンテーションを行います。
事業所のルールや利用方法を確認しながら、新しい環境に慣れていきます。
その後は面談を重ねながら、これまでの経験や希望する働き方について整理していきます。
どんな仕事をしてきたのか。
どんな働き方を目指したいのか。
どんなスキルを身につけたいのか。
一人ひとり話を伺いながら、今後の目標を一緒に考えていきます。
そして、その方に合った個別の訓練計画を作成します。
パソコンスキルの向上を目指す方。
資格取得を目標にする方。
生活リズムの安定を優先する方。
訓練内容は人によって大きく異なります。
不安と向き合いながらの就職活動
就職活動が始まると、多くの方が期待と同じくらい不安も抱えています。
仕事内容は自分に合うだろうか。
通勤は続けられるだろうか。
人間関係は大丈夫だろうか。
給与や勤務時間は希望に合っているだろうか。
そうした不安や希望を整理しながら、支援員と一緒に求人を検討していきます。
通勤距離や勤務条件。
職場環境。
障害への配慮。
必要に応じて複数の企業を比較しながら応募先を決めることもあります。
場合によっては複数企業へ応募し、自分に合う職場を探していくこともあります。
職場実習で見えてくること
就職活動の中で、多くの方が職場実習を経験します。
実習の目的は、単に仕事を体験することではありません。
実際の職場で働くことで、今ま気づかなかった自分の強みや課題に気づくことができます。
細かい作業が得意だった。
パソコン入力が想像以上に得意だった。
人と関わる仕事が向いていた。
反対に苦手なことが見つかる場合もあります。
実習先には、採用を前提とした企業もあれば、実習のみを受け入れている企業もあります。
実際に体験することで、自分に合った働き方を考える大切な機会になっています。
実習の機会があればぜひ経験してみてくださいね。
就職後の定着支援
就職はゴールではなく、新しいスタートです。
就職後も定着支援を利用しながら、長く働き続けられるようサポートを行います。
定期的な面談や訪問を行い、職場で困っていることがないかを確認します。
時には利用者さんが企業へ直接伝えにくい悩みを支援員が代わりに整理して伝えることもあります。
反対に、企業側からの要望や配慮事項を利用者さんへわかりやすく伝えることもあります。
支援員は利用者さんと企業の間に入り、お互いが働きやすい環境を作るための橋渡し役を担っています。
一人ひとり違う就職までの道のり
ここまで就職までの流れをお伝えしましたが、実際の道のりは人それぞれです。
利用開始から数か月で就職される方もいます。
時間をかけてスキルを身につけながら就職を目指す方もいます。
就労移行支援は最大2年間利用できます。
焦って就職することが正解とは限りません。
大切なのは、その人に合ったペースで前へ進むことだと思います。
支援員として多くの方と関わってきましたが、同じ道を歩んだ人は一人もいません。
だからこそ、その人らしいペースを大切にしながら就職を目指していくことが、就労移行支援の大切な役割だと感じています。


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