一人ひとりのペースを尊重する
就労移行支援事業所で働き始めた頃、私は「早く成長してほしい」「もっとできるようになってほしい」という思いを強く持っていました。
もちろん、その気持ちは今もあります。
けれど現場で多くの方と関わる中で気づいたことがあります。
それは、一人ひとり進むスピードが違うということです。
就職を目指してどんどん前に進める人もいれば、まずは生活リズムを整えることから始める人もいます。
人と話すことが目標の人もいます。
毎日通所すること自体が大きな挑戦になっている人もいます。
だから私は、自分の物差しで判断しないことを大切にしています。
その人なりの一歩を見つけ、一緒に喜ぶ。
それが支援員として大切な役割の一つだと思っています。
小さな変化を見逃さない
支援の現場では、大きな成果ばかりに目が向きがちです。
就職が決まった。
資格に合格した。
目標を達成した。
もちろんそれらは素晴らしいことです。
でも実際には、その前にたくさんの小さな変化があります。
挨拶ができるようになった。
自分から相談できるようになった。
休まず通所できる日が増えた。
以前なら諦めていたことに挑戦できた。
そうした変化は、本人にとって大きな成長です。
だから私は、小さな変化こそ大切にしたいと思っています。
その積み重ねが、自信につながり、次の一歩につながると信じているからです。
信頼関係を築くこと
支援の知識や制度の理解はもちろん大切です。
けれど、それ以上に大切なのは信頼関係だと思っています。
相談したいと思える人がいること。
困った時に頼れる人がいること。
安心して話せる場所があること。
それだけで人は少し前を向けることがあります。
私自身、利用者さんとの関わりの中でその大切さを何度も教えてもらいました。
だからこそ、答えを急がず、まずは話を聞くことを心がけています。
相手を理解しようとすること。
一人の人として向き合うこと。
それが信頼関係の第一歩だと思うからです。
支援員としてまだまだ学ぶことはたくさんあります。
それでも、この三つだけはこれからも大切にしていきたい。
利用者さんとの出会いを通して、そう感じています。


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